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2005-06-13 (月)

*ニュートン

この前,久しぶりに図書館に行ったので今月のニュートンをちょっと見ました.相対論もあれだけ分かりやすく説明されていると,殆どの人はそういうものなんだと納得してしまいそうですね.

特殊相対論みたいな妙なことが現実に起こっていることは確かですが,なぜそんなことが起こるのかを気にする人は少ないような….私は,特殊相対論的な時空は「人間」が観測した場合に限って存在すると思うのだけど実際どうなのだろう.そもそもの人間の思考は脳内の電子の移動や化学反応によって成り立っていて,それの元を辿れば電磁気の世界の出来事なのだから,電磁場が人間が感じる時間を作っているわけです.そうなると,光速が不変なのは当たり前だし,空間が伸び縮みしたり時間の流れが変わったりするのも当然の結果です.

光速が不変だというより,電磁場の変化の伝達によって人間の時間が決定されていると言ったほうが正しいのではないかな.そうなれば,相対論なんてものは必要ないし,絶対時間が存在しても良くなります.なんで時空が伸び縮みするなんて奇怪なことにしてしまったんでしょう.これは天動説と同じような理論だと思うのですが……でも,人類が使っている限りは不都合は生じないのでそれで良いのか?

と,思ったけど数秒考えただけなので,全く違うかも.

もし,電磁場も重力場も弱い力も強い力も介在しないで思考する生命がいたらきっと特殊相対論なんか生まれないでしょう.というか,4つの力以外の世界で生きていたら,私たちの世界に干渉できないわけでそれはもう,別の宇宙として見てしまうべきなのかも.

っと思ったけど,同じ宇宙にいても,違った物理法則を組み立てる生命の可能性もありますね.振り子の原理を使って思考する知能があったら,重力場によって時間が早く流れ,重力が0では時間が止まるという,私たちとは逆の一般相対論を組み立てるかも.その星のガリレオ・ガリレイが見つける振り子の法則は,光速不変の法則と等価なものになるのか.

全く仕組みの違う生命が発見するであろう物理法則を考えてみるのも面白いですね.そもそも,人類が作った物理法則は人類にしか通じないものなのかも…….他の星の人にも通じるのは数学くらいかな.

って,本当に考えていたことは,そんなことではなくて.紐と錘だけでコンピュータが作れるかどうかということ.ライフゲーム上にチューリングマシンが実現できるのだから,紐に長さの違う紐をたくさん結んで,そこに重りをぶら下げて,どこかを揺らすと,別のところの重りの揺れで計算結果が分かるようなものができそうな気がするのだけど….少し考えただけでは,作れそうもありませんでした.でも,思い返してみればこの世界が振動している紐なのだから,何か工夫すれば出来そうな気はするんですけど…….それで量子コンピュータと同じことができればもっとうれしいけど,それはきっと無理でしょう.

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