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2006-02-14 (火)

昨日から体調悪いです.

*コンピュータの弊害

そういえば,もう紙に文字が書けません.正直言うと,3年になってノートは1ページも取ってません.

困るのが試験のとき.試験時間の半分近くは,漢字を思い出そうとしている時間です.先日の試験なんか,まず名前の隣の学科名を書く欄に「情報工」と書こうとして,情報の「情」の字ってどんなだっけ?と暫く悩みました.流石に,「じょう報工」と書くのも不味いよなぁと,数分悩んでたら思い出しました.

…大抵の文字は数十秒以内に思い出せるのですが,漢字を書くごとに数十秒もかかるようになったら,たぶん試験時間が足りなくなるでしょう.

もし,そうなったら,いっそ拙い英語で回答することにします.

これは弊害といえば弊害ですが,早いところ紙に文字を書くことが必須ではなくなる時代になってしまえば問題ありません.そもそも,狩猟も火を熾すこともできなければ土器も作れない人が,社会に出てやっていける時代にはなったのです.文字が書けない人も数十年以内に受け入れられるでしょう.

*さらに

コンピュータのおかげで文章作成の手間はかなり省けましたが,考えを文章に変換する処理は,まだ脳内で行われていて,かなりの時間を消費しています.それだけならまだ良いのですが,言葉を使うのが癖になってしまうと,いつのまにか,考え事をしている最中に日本語の文章まで考えていることがあります.筋道立てて考える時は,考えを言葉に変換することも重要ですが,そうでないときは,言葉に変換する手間は無意味です.10分の一秒程度で考えはまとまっているのに,そのあと数秒かけて言葉を確認してしまうデメリットはかなり大きいでしょう.なるべく気をつけているのですが,どうも自分に対して説明するがごとく考えを言葉にしてしまいがちです.言葉を使うかどうかで考えるスピードは数倍違います.私の日本語能力が低すぎる可能性もありますが…….

考えていることがそのままコンピュータに入力できるようになったとき.自然言語を話すことが出来ない人も出てくるかもしれません.考えだけまとめれば,あとは文章をコンピュータが自動的に作ってくれます.

あと数百年でそういう時代になる可能性は高いでしょう.

*MS-DOSとか

パソコンの使い方を勉強したいならOSは何でも良いし,プログラミングしたいなら,UNIXとかで良いと思うけど,コンピュータを勉強したいなら,MS-DOSやN88-BASICは良い環境だったと思うなぁ.やっぱり,CPUがリアルモードで動いている環境で,プログラム書いたりしていると,色々なものが見えてきます.

N88-BASICも際どいプログラムを書いてると,色々と見えてきます.PSETで点を連続して打つのは遅すぎるので,グラフィックをPOKE命令でVRAMに転送するようなことをしだしたり.あとは,メモリが足りなくなってきたら,CLEAR命令か何かでメモリ割り当てを変更するのですが,それでもどうしようもなくなってくると,今度はVRAM領域を普通のメモリとして使います.PC-98は640x400x4bitのグラフィック画面を2枚も持っているので,一時的なデータを置いておくにはかなり重宝します.ただ,初めてそれをやるときはセグメントの問題に直面したりして,色々と苦労しました.処理速度が必用な部分は,DATA文で用意した機械語をPOKEで書き込んで呼び出したり,I/Oに直接アクセスしすることを憶えだすと,だんだんと,果たしてこれはBASICなのだろうかというプログラムに変貌していきます.

OSにメモリ管理やプロセス管理をまかせっきりで,ハードウェアアクセスががっちりガードされたぬくぬく環境でプログラミングするのもいいですが,それだけでは,コンピュータが何たるかはなかなかわからないでしょう.

…もうそういう時代では無いんでしょうか?でも,そういう技術者がいなくなってはコンピュータは作れません.

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