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2006-02-14 (火)

*MS-DOSとか

パソコンの使い方を勉強したいならOSは何でも良いし,プログラミングしたいなら,UNIXとかで良いと思うけど,コンピュータを勉強したいなら,MS-DOSやN88-BASICは良い環境だったと思うなぁ.やっぱり,CPUがリアルモードで動いている環境で,プログラム書いたりしていると,色々なものが見えてきます.

N88-BASICも際どいプログラムを書いてると,色々と見えてきます.PSETで点を連続して打つのは遅すぎるので,グラフィックをPOKE命令でVRAMに転送するようなことをしだしたり.あとは,メモリが足りなくなってきたら,CLEAR命令か何かでメモリ割り当てを変更するのですが,それでもどうしようもなくなってくると,今度はVRAM領域を普通のメモリとして使います.PC-98は640x400x4bitのグラフィック画面を2枚も持っているので,一時的なデータを置いておくにはかなり重宝します.ただ,初めてそれをやるときはセグメントの問題に直面したりして,色々と苦労しました.処理速度が必用な部分は,DATA文で用意した機械語をPOKEで書き込んで呼び出したり,I/Oに直接アクセスしすることを憶えだすと,だんだんと,果たしてこれはBASICなのだろうかというプログラムに変貌していきます.

OSにメモリ管理やプロセス管理をまかせっきりで,ハードウェアアクセスががっちりガードされたぬくぬく環境でプログラミングするのもいいですが,それだけでは,コンピュータが何たるかはなかなかわからないでしょう.

…もうそういう時代では無いんでしょうか?でも,そういう技術者がいなくなってはコンピュータは作れません.

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