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2009-07-31 (金)

*D社はブラックな会社ではなかった

とても疲れた.振動を電気信号に変換し,信号処理したのち,電気信号を化学ポテンシャルに変換することで運動エネルギーとして外部装置に伝達し,それを電気信号に再変換したものを符号化,そしてコンデンサの電荷として蓄積しつつ,定期的に磁気情報に変換,さらに,符号情報を光信号としても出力,特定の分子を励起させることで一度化学エネルギーを経てイオンの流れから電気信号として信号処理にフィードバックし誤り訂正,という仕事を行った.

つまり議事録を書いた.あと,受付やったり.

自然言語を書くというのはとても難しい.プログラミング言語みたいにもっと単純化して冗長度を削り,さらに構造を明確にすることで,記録しやすい言語体系に作り直すべきだと思う.

そもそも,コミュニケーションを言語に頼る時代が長く続いているけど,何か新しい伝達手段を考える頃合ではなかろうか.上で書いた部分だけでも十分複雑に思うが,聞いたものを打ち込んでHDDに記録するだけの作業であって,その前段階で思考から言語を組み立てて,音声出力し,さらにマイクで電気信号にしたものを無線で伝送して,受信側でスピーカーで出力して空気の振動にするという処理が存在している.

これはすべて歴史的な積み重ねから生じてしまった,無駄な複雑度じゃないだろうか.

もともとはそれだけで独立した生物であった細胞がコミュニケーションをとるために化学物質やイオンをやりとりし,その発展系が神経細胞が行っている神経伝達物質による電気的な通信であり,そこから意識が生じているわけだ.

ここですでに生物間の情報伝達は完成している.化学物質ではたいした情報はやり取りできないとか思うかもしれないが,それは音声などでも同じである.空気の圧力変化による振動も,化学物質の濃度勾配の変化と大して違わない.

化学物質そのままより,電気信号を使った神経策の通信の方が効率が良いとは思うが,その上に言語やら筋肉の運動やら音声やら電波やらとどんどん繋げてしまったのは,どうかと思う.

このまま積み重ねると,どこかで崩れてしまいそうだ.早いとこテレパシーみたいなので,意識を共有できるようにしないとだめだと思う.

と,書いたけど,レイヤを重ねることで,個々のモジュール内をほぼ隠蔽できたことは,コミュニケーション内容の多様性に寄与していると思えてきた.簡単に言えば,全人類の脳細胞を混ぜ合わせてひとつの意識を作っても,大した思考はできなさそうだという感じ.でも,モジュール設計を的確に行えば,今より飛躍的に効率が良くなりそう.

話は変わって.

スタッフの分の食べ物はありませんとか,なんてブラックな会社だ.と思ってたけど,結局もらえた.普段食べるものの十倍くらいの値段だと思われる高級ハンバーガーとか食べたり.そんなわけで訂正,D社はブラックな会社ではなかった.

ICFPで名前を見かけた人もいました.なんかどこかで見た名前かもと思って聞いたらやっぱりそうだった.

心残りは今日は仕事をしなかったできなかったことと,ケーキも狙っていたけど食べれなかったことだけです.

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