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電子工作入門::振動子の使い方

なんだか電子工作入門のページとは有りえないタイトルです.振動子なんか,細かいことを知らなくてもとりあえず必用なクロックのものを付けておけばOKです.

振動子

振動子とは,水晶などの結晶に電圧を掛けると結晶が歪むという圧電効果を利用した部品です.特定の大きさや形の結晶は,特定の周波数で共振します.この共振周波数が一定であることを利用して,一定周波数の波形を精度良く作ることができます.

時計や,マイコンなどのクロック生成に使います.時計を分解すると,金属製で円柱状の部品を目にすると思いますが,アレです.パソコンを自作したことがある人ならばマザーボード上にも乗っているのを見たことがある人もいるでしょう.

種類

水晶発振子

水晶発振子は,水晶に電圧を掛けると振動し,特定の周波数で共振する現象を使った発振子です.(振り子時計だと,いくら探しても見つからないと思いますが)

セラミック発振子

セラミック発振子は,セラミックで作った発振子です.セラロックとも言います.とても安価ですが,精度はあまり高くありません.マイコンのクロックとしてよく使います.

発信器

振動子は単体では動きませんが,半導体部品までパッケージに入れた単体で動く発信器もあります.四角い4本足の金属のパッケージになっていることが多いです.(最近はプラスチックのも良く見かけますが.)

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上から見た図.角が尖っているところが1番ピンで,左回りに.1番ピンは制御用の端子になっています.1番ピンが無い物もみかけますが…….

電源だけ繋げば発振するので,手っ取り早くクロックを得たい場合は便利です.試しに12MHzの発信器が出す信号をオシロで見てみました.

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